フジクラグループの競爭優位性
競爭優位性1 長期的な信頼関係 優良な顧客を有し強い信頼関係を構築
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長期的な信頼関係を築く顧客価値創造サイクル
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フジクラグループは、営事製開※一體となり、お客様の要望に沿った商品をご提供しています。お客様の要望に応える、または期待を超えることで、お客様と深い信頼関係を築き、お客様と一體のチームになりソリューションを提供することを「顧客価値創造」と呼んでいます。この顧客価値創造を事業活動のサイクルとすることで、お客様や社會が抱える課題解決を果たし、フジクラグループの持続的な発展とよりよい社會の実現に取り組んでいます。
※営事製開: 営業‐ 事業部‐ 製造‐ 開発
現代社會に必須である電力網、通信網の社會インフラ整備
現代社會は、電力ネットワークや通信ネットワークをはじめとした、さまざまなネットワークが構築され、それぞれが連攜しながらその活動を維持しています。フジクラグループは、電力網や通信など社會インフラ基盤整備に求められる製品?ソリューションをご提供することで、世界中の國や産業の発展に貢獻しています。
光ファイバ複合架空地線(OPGW) |
同軸ケーブル |
電力ケーブル |
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多様化するお客様ニーズに応えるデータセンタソリューション
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情報通信技術はますます高度化が進み、データトラフィックは世界的に増大の一途をたどり、この大量データの流通を支える最先端のデータセンタ建設のニーズも、各地で高まりを見せています。
フジクラグループは、創業130年余で培った世界トップクラスの技術力と豊富なラインナップで、お客様とともに課題解決に取り組み、システム要求に柔軟に対応し、最適なソリューションを提供します。フジクラグループの“つなぐ”テクノロジーは、先進のデータセンタ構築を通じて、デジタルトランスフォーメーションを支えるインフラの発展に貢獻します。
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競爭優位性2 技術力(研究開発) 次世代の技術と製品をいち早くカタチに
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光ファイバの開発
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マルチコアファイバ(19コア) |
1970年代に開発が始まった光ファイバによる情報通信は、現在、不可欠な社會基盤です。
ビッグデータや5Gサービスなどの今後ますます増加していく情報量に対応する次世代光ファイバとして、光ファイバ1本に複數のコアを持つマルチコアファイバの開発を進め、將來の光伝送基盤の実現に貢獻していきます。
FPC(フレキシブルプリント基板)開発
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FPCの一例 |
1979年に新規事業として電子部品分野へ參入し、積極的な営業とお客様からの改善要望にお応えしながら、開発~製造~営業體制を整備し世界市場で戦う基盤を整備してきました。
レアアース系酸化物超電導線材開発
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800m級レアアース系超電導線材 |
超電導技術は限られたエネルギー資源の効率的利用のために極めて有用です。フジクラでは、最も高い通電特性が得られるレアアース系高溫超電導體を用いて、低炭素?高効率エネルギー社會を目指し、研究開発を進めています。
ミリ波帯通信デバイスの開発
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高利得フェーズドアレー搭載60GHz帯ミリ波高周波モジュール |
次世代高速無線通信に利用されるミリ波帯通信デバイスの開発を進めています。
アンテナやフィルタなどの受動デバイスだけでなく、移動體通信網バックホールや、固定通信網ラストマイルなどの通信インフラ用途にミリ波通信モジュールを提供します。
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醫療現場のニーズに貢獻するフジクラの技術
フジクラグループは、これまで各事業部で醫療関連向けの事業展開を行っていましたが、今後拡大が見込まれることから、関連事業の集約を進めています。 |
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5Gで導入される次世代ミリ波フェーズドアレーアンテナモジュールの開発
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ミリ波無線裝置と高周波モジュール |
フジクラグループは、米國International Business Machines Corporation(IBM)社から5G関連のミリ波RF-IC( Radio Frequency Integrated Circuit、高周波IC)技術のライセンスおよび技術サポートを受け、「ミリ波」と呼ばれる28GHz帯の電波に対応したフェーズドアレーアンテナモジュールの製品開発を進めています?;鼐证螣o線裝置に搭載し高速無線通信を行う高周波モジュールの商用化を目指し、將來的には數十億円規模の製品にすることを目指しています。モジュールの開発は、光ファイバ製品で培った高周波設計技術や材料技術を活用します。
競爭優位性3 社會変化への適応力 変化に適応できる組織風土
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度重なる被災からの復活
フジクラは、これまで幾多の災害に見舞われながらも、そのたび復活を果たしてきました。困難に屈しないレジリエンスの高さはフジクラの特徴のひとつであり、象徴的なものが2011年のタイ王國における大洪水です。
フジクラグループの製造拠點も壊滅的な打撃を受けましたが、復舊?復興への強い意志のもとグープ社員一丸のチームとなり、2016年に洪水復興宣言に至りました。また、以前からのお客様から再度ビジネスチャンスをいただくなど、お客様との深い信頼関係があってこそ復興を成し遂げることができました。
乗り越えてきた幾多の困難
1923年 関東大震災で深川工場全焼(翌年復舊)
1945年 東京大空襲で深川工場全壊(同年復興)
2011年 タイ王國洪水で製造拠點被災(2016年完全復興宣言)
東京大空襲により全壊した深川工場 |
浸水したタイ王國の工場 |
ものづくり革新活動
G-FPS(Global/General Fujikura Production System)活動は、新たな社會の変化に対応できるものづくり経営の土臺の整備を行い、バリューチェーン全體の一気通貫改善により最高のQCDS※を実現し、“未來につなげる高収益企業”への展開を図る取り組みです。
世界に広がるフジクラグループにおける全ての事業活動のなかで、業務品質改善を継続的に図っています。改善活動の成果はグローバルフジクラ改善発表會などで紹介し、共有することでさらなる高みを目指しています。
※ QCDS: 製品の評価指數のひとつで、品質(Quality)、価格(Cost)、納期?入手性(Delivery)、対応?サポート(Service)の頭文字。
間接部門の業務品質向上 |
グローバルフジクラ改善発表會 |
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AI +IoT によるデジタル製造革新
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AIによる効率的な検査の導入 |
フジクラグループではディープ?ラーニングを用いたAI(深層學習)の研究開発に取り組み、正解率を高める學習方法を確立し、製品製造工程での異常をAIにより可視化することで、AIによる効率的な検査の導入を進めています。
2015年からAIの研究を進め、2017年に製造ラインにおけるAI実用化の第1弾として外観検査システムの開発を始め、2018年より無人で運用しています。
検査対象はグループ會社のオプトエナジー社が製造するレーザダイオード(LD)ウエハであり、これはファイバレーザの基幹部品です。導入から1年以上、安定的に無人での外観検査を実現しています。製造業でAIを実用している事例は極めて少なく注目を集めています。これからも製品製造工程へのAI 適用を進めることにより、AI+IoTを活用したものづくりを推進していきます。
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長野県大町市との連攜協定を締結
フジクラグループは、長野県大町市と2018年10月に連攜協定を締結し、ICTやIoTを活用した市民サービスの向上に資する新たなサービスの立ち上げを目指し、技術と行政の課題を実証実験で確認しながら社會実裝を実現する取り組みを開始しました。オープンイノベーションを通じて、コト売りビジネスによる新たな事業創造に取り組んでいます。
大町市で使用されている除雪車 |
今回搭載したGPSトラッカー |
Smart Mapによる作業エリアと作業動線の把握 |