CO2排出量の削減(地球溫暖化対策)
方針?ガイドライン
CO?総排出量の削減として、基準年を2018年度に再設定して、「CO?総排出量:2025年度において、350千トン/年以下(2018年度比20%以上削減)」とします。
CO2排出量の基準年度、原単位の考え方
? フジクラグループのCO?排出量は、年度毎のエネルギー別消費量に、エネルギー種類毎のCO?排出係數を乗じて算出
? 2018年度から、GHGプロトコルのスコープ2ガイダンスに示されたマーケット基準排出係數の使用に準拠
? 基準年度 國內?海外:2018年度
? 換算係數
國內電力:環境省?経済産業省公表直近年度の電気事業者別調整後排出係數
海外電力:IEAが公表した直近年度の國別排出係數
國內外燃料:環境省が公表する直近年度の排出係數
排出GHG総量と使用エネルギー
2020年度の排出GHG総量は、すべてCO?で合計37萬3千トンでした。そのうち、國內での排出は12萬5千トン、海外での排出は24萬8千トンでした。
使用エネルギーは電力が93%で、燃料としての使用が7%でした。
サプライチェーン排出量の算定(スコープ1、2、3)
CO?排出量の情報開示は、2011年にGHGプロトコル(※)によりScope3基準が策定されたことにより、自社範囲の事業活動からサプライチェーン全體での情報開示が求められています。
フジクラでは、2020年度も継続してGHGプロトコルScope3全カテゴリーについて簡易算定を行いました。2015年度~2020年度のScope1,2,3の算定結果は下記となります。
- ※GHGプロトコル(The Greenhouse Gas Protocol): WBCSD(World Business Council for Sustainable Development)とWRI(World Resources Institute)が主體となって策定した溫室効果ガスの算定基準
フジクラのScope1,2,3算定結果
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2020年度の活動結果
2020年度までの中期目標は、國內は2013年度対比3%のCO2排出量削減で、海外では2014年度対比年間1.3%以上の原単位削減として活動を行いました。結果としては、國內ではCO2排出量が2013年度対比25.6%減少しました。海外における原単位は、2014年度対比11.4%改善しました。(年間1.9%相當)
また、フジクラグループはRE100への加盟に加えSBTi認定の準備を始めました。
上記を踏まえ、フジクラグループ2025環境管理活動指針(25環境指針)を策定しました。その內容はCO2総排出量の削減目標以外にも、生産効率の向上による省エネの推進にも取組んでいます。特に省エネの推進では、CO2排出2050ゼロチャレンジのロードマップをもとに設定し、「2025年度における生産エネルギー原単位を、2020年度比10%以上改善」を目指して、「省エネ推進チーム」による計畫の立案と定期的な進捗の確認による活動を推進しています。
具體的には、投資を伴わない節エネ活動を積極的に進め、全社で約3億円相當のエネルギー削減を達成しました。夜間や休日などの非稼働時間に主に空調や圧縮空気、冷卻水などの待機電力を最小化する活動をホリデーモードとして全社で取り組みました。また、エネルギーロスの撲滅としてサーモビューワを使い放熱部の保溫処置を行いました。また、エアリークディテクターなどによる工場エアや蒸気の漏れ対策を行いました。更に節エネアクションの原點回帰として、空調設定溫度の見直しと設定変更禁止や不在時の照明?PC電源OFFを徹底しました。
國內外CO2排出量と売上高原単位の推移
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輸送?移動に関する活動
物流活動に伴うエネルギー原単位改善について、前年度実績値38.3KL/キロトンに対して20年度も19年度水準の維持を目標としていました。これに対し、20年度実績値については41.2 KL/キロトンとなりました。コロナ渦に伴う主要荷主の出荷減による積合積載率の低下に加え、19年度実績値が近年にない高水準だった反動もあり、前年度対比での目標は未達となっております。なお、18年度実績値(41.5KL/トンキロ)から比較すると、減少傾向を維持しております。
また、資源の効率的な利用促進を継続しており、梱包材?木製ドラムの再利用を進めています。さらには、積載率向上の為に開発した2段積用治具(正式名稱:電線ドラムパレット)について、利用を積極的に推進しています。
梱包材?木製ドラム再利用狀況
電線ドラムパレット |
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省エネの取組み
環境省のキャンペーン推進
フジクラグループは、地球環境にやさしい企業グループとして、環境省の進める2030年に向けた溫暖化防止の新國民運動?COOL CHOICE(クール?チョイス)?に參加?登録を行い、積極的な取り組みを進めています。また、夏季の省エネやクールビズ、また冬季のウォームビズに取り組んでいます。
エコチューニング
不動産カンパニーでは、エコチューニングによって無駄な電力のスリム化を進め、CO2削減の推進と、抑えられた費用をテナントとビルオーナーに還元する取り組みを進めるべく計畫に著手しています。
環境省が提唱するエコチューニングとは、既存の設備機器やシステムの使用狀況を詳細に分析?診斷し、快適性や生産性を損なわずに効率的に省エネルギーを推進する手法です。
2020年度は導入したBEMSを最大限有効活用し、冷凍機運転効率の改善を実施しました。
事業所での省エネの取組み
佐倉事業所では、コンプレッサや排水処理設備の更新および効率的な運用による省エネを実施しました。
鈴鹿事業所では、光ファイバの良品率改善と線速アップにより、生産性の向上に加え省エネも実現しています。
不動産カンパニーでは、テナントオフィス照明のLED化を進めると共に、BEMSの高機能化によりテナント様と連攜して省エネを推進しています。
グループ會社での省エネの取組み
タイ王國の製造拠點では照明のLED化、インバータ空調設備の導入を進めています。
また、各拠點において全社的な省エネ活動として、原動設備のホリデーモードの実施、エア漏れ等によるエネルギーロスの撲滅等の活動を展開しています。